短編動画 MOTHER OCEAN “What’s your relationship with the ocean?” 企画 / 監督しました

「あなたと海との”つながり”は?」
What’s your relationship with the ocean?
石垣島で撮影し制作したショートムービーが公開されました!
MOTHER OCEAN “What’s your relationship with the ocean?”
– Voices from Okinawan Coral Reef Island –
海という「資源」は、これまで漁業や観光業といった産業の産出額・・・言わば「お金に換算」することで、「これだけの産業的価値があるから保全をする」といった守られ方をしてきました。
でも、もちろん、それだけが海の価値じゃない。
地域住民自身の視点から多種多様な「自然の価値」を評価し、これを保全政策のベースにしていこうとするムーブメントが、今、世界中で起きているんです。
その、アジアで初めてとなる研究を、八重山でさまざまな仕事や活動に取り組む皆さんのインタビューを中心にまとめました。
私は大学生の頃から八重山を訪れていますが、旅しているだけじゃ絶対に出逢えない、19歳から80代までの濃いぃぃーーー皆さんと出逢い、海への特別な想いを聴かせていただいて、この声を世界中に届けていきたいと心から願いました。
海の仕事といえば海人。
八重山の漁業を牽引する若手リーダーの皆さんや
ブラジルから移り住んで海人に惚れ込んだという方。
畜産業や農業も、そこで使われる水は海へとつながる。
工業ももちろん、そう。
観光業に関わる皆さん
八重山の魅力を伝える仕事をしている方
市議として市民のために動いている方。
そして白保の海を守る活動に命を捧げ、今もアクティビストとしてバリバリに活躍する山里節子さんには、その声とともに、八重山のわらべうたをたくさん歌っていただき、ムービーの冒頭に入れさせていただきました。
節子さんの歌から誘われて「私と海」について想いを馳せる時間を、みなさんに過ごしていただけたら嬉しいです。
▼研究について詳しくはこちら
https://www2.fra.go.jp/xq/851-2/

逗子で出逢った海洋社会科学者 杉本 あおいちゃんと仕事をするようになって1年半くらい。昨年開催予定だった国際学術大会は延期となってしまい、あおいちゃんが長く取り組んできた石垣島の研究成果を紹介するこの動画を世の中に最初に送り出すことになりました。

私としては初の映像作品のディレクション。企画からはじめ、ナレーション書き、絵コンテ的なものも描きました。石垣在住の素晴らしいムービーカメラマン・船越裕康さんと出逢うことができたのが全ての幸運のはじまり。天気が悪くて撮影できなかった自然のカットは、船越さんがこれまで撮りためたドローンの映像など惜しみなく入れてくださいました。

ふと浮かんだ「五十嵐大介さんの絵から入りたい!!!」というビジョン。大介さんは八重山に何年も通っていて、ホームとまで思っていることから、お忙しい中、スケッチを何枚も提供くださいました。(ぜひ最後のエンドロールまでご覧ください。大介さん作画シーンあり!)

絵を描いていただくものの、動かせない・・・そうだ!と、これまた逗子で出逢えた映像ディレクター・嶺 隼樹さんに、動かしてーーー!と相談したら、「大の五十嵐ファンです!!!」と巻き込まれてくれて。嶺さんは会社のチームを引き連れて、マクロレンズやすごいレンズ使いまくりの撮影を敢行、それは別の姉妹作品となりました。

音楽は武 徹太郎さん。もうイメージぴったりな、沖縄っぽくもアジアな無国籍musicを付けていただきました。

たくさんの方にたくさんのご協力をいただき、なんとか完成です。ここからがはじまり。多くの方に見ていただき、「市民の想いで海を守る」ムーブメントを、ますます加速させていけたら。
そしてこれからも”Art-Science collaborations” への挑戦を、続けていきます。

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