ちょっくら旅に出ています。〜春のコロナ休みキャラバン!(帰宅済)

ここ1ヶ月ほどで、なんだか世の中はいろいろと変わってしまったようです。
いや、むしろ、もういい加減、変わらなければいけないときなのです。

日本社会にもう長いこと、ふんわり漂いつづける “閉塞感”。
このすべてのBad Spiralの原因は「長時間労働」にあると感じていて、元をたどれば「経済優先」の社会の仕組み。みんな何が楽しくて暮らしているのだろう。自分も含めて問いかけます。

いま、これを書いているわたしの目の前に広がるのは、壱岐の海。

1週間前、小学一年生の子どもと二人で、軽の愛車「NAKED坊や」に荷物を詰め込んで旅に出ました。

小学校は休校になり、ありがたいことに学童は開所していたけれど、わたしが目下取り組んでいた5月末の大型案件もコロナの影響でペンディングになり、あとはどこでもできる仕事ばかりだったし、6月に開く予定の個展+イベントの構想をゆっくり考えたいと思っていた矢先、

壱岐に移住した友人が、こんな時こそ子どもたち遊びにおいで!と呼びかけているのに飛びつきました。

全国の友人たちに再会しつつ、壱岐行きのフェリーが出ている博多港までのロングドライブ。

三重県桑名市の友人宅〜奈良/東大寺のお水取り〜東広島市の友人宅〜友人の運転でしまなみ海道・今治ショートトリップ(急すぎて友人たちに逢えずリベンジ確定)〜福岡〜カーフェリーで壱岐へ。

初の約1,120km大移動ですが、わたしはもともとお酒が飲めないし、運転中はだいたい歌っていて気分がいいのでまったく苦になりません。

そして迎えた9回目の3.11。

お世話になっているゲストハウス「みなとや」のおかみ、香菜ちゃんは、聴けば陸前高田出身の漁師の娘。震災がきっかけで働いていた東京から、長崎へ。「海女さんになりたい」という想いから壱岐で仕事を見つけてここにたどり着いたそう。壱岐生まれ壱岐育ちの旦那さん、釣り師で料理人でデザイナーでいろいろの漁ちゃんと、2歳のむすめちゃんを育てながら、海女さん、ゲストハウス、食堂、地域活動と島暮らしを満喫中。そんな香菜ちゃんと、3.11に想いを馳せていました。

 

9年前のあの日がなければ、
なかったかもしれない出逢いと別れ。
生まれなかったかもしれない子どもたち。
変わっていなかったかもしない意識や考え。

なんの因果か、9年目のいま、
強制的に立ち止まらされるわたしたち。

2020年までに!2020年までは!とがんばってきたいろいろを横目で見てきたけれど、そんなこととは関係なく、移動し暮らしをつくってきた友人たちもたくさんいて、彼らには今回の騒動はあんまり関係ないことも知っています。

そんな愛すべき友人たちのところに立ち寄り、実際に逢って、言葉を重ねながら、クルマで移動して壱岐までやってきました。帰りもまた立ち寄りながら24日までに帰るけれど、遊びに行くね逢いに行くねという約束をやっと果たせる友人もいて、こんな旅が今できることが心から嬉しい。本来春休みは10日くらいだし、夏には暑くてクルマ旅はできないと思うしね。

ハンドルを握りながら何度も問う。
9年間わたしは何をしてたんだろう?
わたしは何をしたいんだろう?

次のまちに向かう、見たことのない景色が迫る、夜の高速で太陽の塔の目がピカーンと光を発する、遠くの波がスローモーションのようにうごめく。

言い表しようのない、叫びたくなるようなこころのふるえ。好きなんだな。旅くらいしか、したいことないんだよな!

考えすぎるのをやめて、ひたすら動く。
それがわたしの糧になり、また何かにつながる。
この9年で出逢ったたくさんの友人たちに感謝をおくります。いつもありがとう。これからもたくさん逢って話そうね。逢いに行くから。

 

※追記※
2020/3/24、約3000kmを走破したのち無事に帰宅しました。そこからはhometownでおとなしくしています。

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