都会の真ん中で”ご近所カンケー”をつくる実験「よよギげんキーセッション」

各週末が目まぐるしく過ぎる中、先々週?(もうよくわからない・・!)2016/9/3(土)のよよギげんキーセッションの様子を山岸つよしさんが撮影し、まとめてくださいました。

あのワヤワヤだった1日を淡々と撮り続け、ぎゅーーーっと凝縮してくださって、すごい!

こんな1日でした。

アミイゴさんのもと、こどもたち25人くらいで、描いて、塗って、泳いだ(!)絵、いつの間にか泥色になっていたわけですが、やー本当に、アミイゴさんのワークは「解放」だなあと、改めて思いました。

おとなはどうしても、最終形には「こどもらしい のびやかな絵」みたいなものを求めてしまうんですが、この絵の時間は、やっぱりプロセスにあります。この日は、こどもたちがクラスメイト同士だったり、30分前からの受付開始後、ハコギャラリーの2階でワーワーギャーギャーと まくら(クッション)投げをしていたりで、開始時に、すでに「解放」がはじまっていて。

いつもなら、黒いペンをばらまくアミイゴさんとの距離やキャンバスとの距離も徐々に徐々に近づいていくものだと思いますが、この日の勢いは、すごかったなー

わたしは遅れてきた参加者の受付をしながら、顔を知ったご近所さんと会話をしながら横目で見ていただけなので、詳しくはわからないけれど、絵の具がばらまかれてからそう時間が経たないうちに、こどもたちは・・・泳いでたね。絵の具の海で。

そんで、終わって、手伝いに来てくれたオグマくんとわたしは、ひたすら、バケツで、こどもたちの足や手を、洗いに洗った。笑

先のことなんて考えずに手も足も顔も服もぐっちゃぐちゃにしたくせに「着替えたい〜〜〜」とか言う。
「じゃああとで一旦帰って風呂入って着替えて来い!」と切り返せる、ご近所感が、いいね。

その後、しばらくして、こどもたちを引き連れて、ちんどん屋として、まちに出た。

代々木上原の地蔵通り商店街、車通りが多い。げんキー!な男子たちもいたので、ついつい「車、来るよおー!」と大きな声が出る。正直、少しいっぱいいっぱいだった。どうすればいいのかなあーとずっと頭では考えていて、

次からは、こどものお神輿するときみたいに、みんなに紐を引っ張らせればいいのかなあとか、紐で囲えばいいのかなあとか。

あとでそれをアミイゴさんに伝えたら「そんなことしたら、つまんねえ!」と一蹴された。ま、そうだよねー!これでいいのかもね。危なくても。だって、それが日常だもんね。

こどものいる、このまちの、日常。

「解放」のあとの「越境」

こどもたちは、まちにはみ出し、超えていく。おとなが勝手につくっている境界線を、ゆうゆうと。
だいたいちんどん屋としてまちに出ると、え〜!とか、わあー!とか、人の顔がぱあっと変わるのが、見えるんだ。
こどもたちにも、それを感じてもらいたい。みんな見てるんだよ、ってこと。

まちのおとなたちはびっくりしただろう。こんなにたくさん、こどもがいるのか!って。
こどもだけで30人以上いたし、親も入れると倍でしょう・・・なにごと!?だよね。

路地に入って、まちのおやつ屋さん「ミレイネ」に立ち寄り、クッキーと、給水。うれしくてワイワイしちゃうこどもたち。
しかし、ミレイネさんの近隣に住むおばあちゃんが、ひとり、うるさいと怒っていて。
わたしは、ちんどん屋をしていて、こういう経験ってあまりないのだけど、このおばあちゃんからは、日頃ぎゅーっと溜まったいろいろをズーンと受け取ってしまった。

まあでもよくよく考えてみりゃあ、小さい頃、怖いおじさんとかおばさんとかいたよねーとも思う。あだ名付けられてたりしててさ。これも含めて「越境」だなあと。

社会の「分断」がいき過ぎた、結果。ちんどんの音色とこどもたちの声が、何かを解きほぐせることもある。

気を取り直して、また商店街へ。坂道になれば駈け出すし、もー言うことなんて聞きゃあしない。
ここでもおとな(わたしも含め)は、「こどもらしく、歌い、楽器を鳴らす」みたいな風景を求めてしまうのだけど、こどもって楽しいとき笑顔になるとは限らないし、歌も、たまーに鼻歌したり、口ずさんだり、そのくらい。でも、それがいいんだよね。

そんなこんなで、なんとか「事故なく」、ハコギャラリーまで戻ってきました。

後日。

買い物ついでに、あのときはどうもって、ご挨拶したGAIAさん。もちろんわたし=ちんどんとは知らず、えーーーっと驚いたのち、
「やーなんか、あれ、とっても感動しちゃいました。もっとやってほしいですよーー」
駅前商店街は、上のお豆腐屋さんまで、ちんどん+こどものウワサが登ってきたらしいし、ミレイネさんも、その他のご近所さんも、想像以上にいい反応で、ほっ。

こういう現実を、積み上げていくだけだなあと、そして今度はもっとたくさんの人が関わってくれるだろうという手応えも得られた。都会の真ん中で、ご近所関係をつくる実験。

6月のポートランドでがっつり市民活動してきて、日本に帰ってきてから重ねている市民活動。すべてがつながっていく、手応え。チャンキーさんとの会話、そして今回のマット来日でもまた深まり、熟しつつある。

それを「北米パーマカルチャー会議」のメインステージおおとりで、つたない英語で、オンライン大発表しちゃった思い出は、また改めて!

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