12/8 sat 東京花祭り〜山里と都市とがつむぐ新しい民俗芸能伝承のかたち

東京の東久留米市で開催される「東京花祭り」というお祭りに関わって、今年で3年目。年を重ねるごとにどっぷりとハマり、家が遠くなってしまっても通い続け、お手伝いしています。

このお祭りの魅力はまた改めて書きたいのですが、もともとのお祭りは愛知県北設楽郡東栄町という、愛知県名古屋市出身のわたしも正直知らなかった、長野の県境に近い山の奥の奥〜〜で、約700年続いてきたという「花祭」です。

8年前に初めて、東栄町の御園地区というところで開催された花祭に行ったのですが、今まで国内外のお祭りをいろいろ見てきたわたしにとって、花祭は本当に衝撃的でした。真っ赤な「鬼」が確かにそこにいて、でもその鬼は怖がられる存在ではなく、なんというか、自然が、山が、そのままそういうかたちになって出てきたというか・・・とにかく、人々ににこにこと囲まれて、すごく歓迎されているように見えました。こんなにプリミティブなお祭りがまだ日本にあったんだ、って。悪石島のボゼや硫黄島のメンドン、男鹿半島のナマハゲも遭遇したことがあったのに、ここの鬼の方がわたしにとって衝撃的だったのです。

なんでだろう?と考えてみても未だによくわかりません。
だけどたぶん、わたしが同じ愛知で生まれ育ったことも大きいんだと思っています。

以来、何回かここや、他の集落の花祭に出向き、子どもが生まれて彼が2歳の時にcome backしました。見事に彼がハマってくれて、これはもう、やろう!そう思い立って、「東京花祭り」に関わりはじめました。

「東京花祭り」は、とある東京の家族と、御園の家族の出逢いがきっかけで生まれたお祭り。これはまたの機会に説明するとして・・・東京の端っこ(って言ったら怒られる?笑 愛すべき友人たちが偶然にも多数住むあのまち)東久留米の団地の真ん中で繰り広げられる、全員参加型のお祭りスペクタクルLIVE‼️ です。今年でもう26年目。

御園花祭保存会の方々が毎年欠かさずに来てくださり、東京メンバーも現地を訪れ、距離を超えて「継承」してきた東京なりの花祭り。ローカルの人口減少、過疎化が進み、消えていく民俗芸能もある中で、山里と都市とがつむぐ新しい民俗芸能伝承のかたちだと、思っています。

初めて制作したカラーチラシ。ライティング&デザイン担当しました。題字の版画は堀江紀介さん。

山奥から鬼さまもやってきて、こどもたちもやってきて、へんてこなキャラたちもやってきて、みんなでわいわいたのしんでやってます。26年目の奇跡みたいな交流をぜひ垣間見にきてください。

おかげさまで息子も3歳の時から舞いはじめ、小鬼を堂々と舞ったり、花の舞も練習中。そして思いがけずわたしも舞を練習することになり、毎年よちよちと舞わせていただき、舞うということの喜びを知ることができました。

トワの出番は午前中の出張鬼と、15時からの鬼、1650からの花の舞。
わたくしオススメのバラエティーズ(本場だと深夜に登場する爆笑キャラたち)は早めの12:50。その後13:15からわたしもひっそり舞います。

最後はみんなで、
湯ばやしでお湯をかぶって無病息災!
濡れたくないひとはレインコート持参でね 😉

26年、毎年欠かさずに来てくださっている御園花祭保存会のみなさんに心から感謝。今シーズンは大好きなみなさんに何度も逢えてうれしすぎる。3月はなんと池袋の芸術劇場での公演も控えています。

交通アクセスめちゃ悪いですが…待ってまーす!

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